阿蘇WS

先週まで九州に滞在していました。15年くらい前に福岡に住んでいた時期があって、その時以来なので、かなり久しぶりの滞在でした。これまでに十数回の引っ越しを繰り返し、神奈川、東京、埼玉、京都、大阪、福岡と住んだなかで、ぶっちぎりで住み心地が良かったのが福岡です。

 

福岡市と前原市(現福岡県糸島市)に住んでいたのだけど、関東の感覚でいえば、海があって自然が豊かで、「伊豆のなかに近代的な都市がある感じ」とよく感じていたことを思い出します。関東の人にとっては、九州は馴染みがないエリアなので、行ったことがない人が多いかもしれません。

 

けれど、九州はとにかく素晴らしい。雲仙、阿蘇、霧島連山、桜島とたくさんの火山があり、そのほとんどがいまなお噴火中で、もちろん温泉もたくさん。コンビニを探すよりも源泉かけ流しの温泉の方が、あるんじゃないかと思うくらいある。大地のエネルギーがみなぎっているのか、野菜は美味しいし、海の幸も豊富。あちこちから湧き出ているお水もまた美味しくて。

 

そして、今回伺ったワークショップの会場は阿蘇。阿蘇がこれまた素晴らしい場所なんです。阿蘇の中岳はいまも噴煙を上げていますが、かつては1万メートルの標高があり、世界一高い山であったと言われています。

 

その昔この山が大噴火した際、火山灰が北海道にまで届き、巨大な山体が崩落して、今のカタチになったのだとか。かつての火口がいまの中岳として残り、麓であった場所が外輪山として中岳を囲うように円を形成している。阿蘇という町は、火口と外輪山の間にあるのだから、まさに火山の中にある町。

 

このように美しくもパワフルなエリアでお仕事をさせて頂けるだなんて本当に有難い。別府、黒川、阿蘇、高千穂、臼杵、由布院と7泊8日で九州を十分に堪能してきました。

 

そのうえ、今回の滞在を機に鹿児島と大分でもワークショップを開催する企画を頂いたので、しばらくは九州熱が収まりそうにありません。阿蘇でのWSは年に一度の開催を予定することになりましたので、またお会いいたしましょう。