触れる者と触れられる者

どちらでもあって、どちらでもない

無境界とは文字通りに言えば、自分と相手という境界線が無い状態のことです。境界線が無いということは、「触れる自分」と「触れられる相手」の分離もなくなっています。

 

触れる者は触れられる者でもあります。

同様に触れられる者は触れる者でもあります。

 

どちらでもあって、どちらでもない。

区別する境がなく、トータルである。

 

これが無境界の世界の感覚です。

  

 

男女の境界線がなくなる

例えば、マッサージしてもらうことをイメージするとわかり易いかもしれません。マッサージをしてもらい誰かに身体に触れてもらうのは、とても気持ちいいことです。この時にマッサージをする人と、マッサージをされる人がいます。

 

送信する人と、受信する人がいる状態です。

 

境界線がなくなると、送信する人と受信する人の区別がなくなります。

送受信が同時に起こるということです。

 

マッサージしていた送信する人は受信する人でもあり、マッサージしている人も一緒に気持ちよくなってしまいます。

 

逆にマッサージをされる受信する人は送信者でもあります。まるで、自分で触れているかのような感覚で相手が触れてくる。これがセックスにおける愛撫であれば、自分で性器に触れるのと同じ感覚で相手が触れてくる感覚になります。

 

これが二人の境界線が溶けてしまったコミュオン(混合)の質です。