瞑想の境地とセックスの無我

ランナーズハイ

長距離を走るランナーは時として深い瞑想の境地に達しているそうです。みなさんがランニングをしている時は、呼吸が苦しくなってきたなぁとか、今日は気温が高くて体力の消耗が激しいとか、時計を目にしてペースを上げなければとか、様々な思いを馳せながら走るかもしれません。

 

けれど、ある瞬間に突然ランナーズハイがやってきたとしたら。。。

様々な思いは一瞬にして消え去り、瞑想の境地へと入ってしまいます。

 

呼吸が苦しいだとか、今日は暑すぎるだとか、時間だとかペースだとか考えることができなくなり、ただ無我夢中で走っている。

 

いかにして走るかという思いが消え去り、ただ走っているという行為だけが残っている。無我夢中の無我とは文字通りに我が無い状態です。無我夢中の夢中とは何かに没頭している状態のことですから、頭が没していて何も考えられないということです。

 

我がなくなって、何も考えられない状態。

一種の瞑想的な境地であると言えるでしょう。

 

    

セックスと瞑想の境地

セックスにおいても同じ現象が起こってきます。自分が溶け去っていく。何も考えられなくなる、無我とかノーマインドという状態。

 

このような時に射精をするタイミングとか、相手をどうやって刺激してイカせるかなど、そんなことはどうでもよくなっています。

 

いかにしてするかという思いが消え去り、行為だけがある。

これも一種の瞑想の境地にあると言えます。

 

目を瞑ってただ静かに坐ることだけが瞑想ではないのです。走ることも、踊ることも、旋回することも、セックスも様々なことが瞑想になり得ます。